クランポンのバスクラ|プレスティージュ・トスカ・BC1180の違い

クランポンのバスクラの違いを紹介する記事のアイキャッチ。試奏室に立てた木製のバスクラリネットとケース

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クランポンのバスクラが気になって公式サイトを開いたものの、『トスカとプレスティージュと1180、何がどう違うの?』と型番の多さに戸惑っている方も多いはずです。

結論から言うと、クランポンのバスクラはエントリーの1180、プロ向けのプレスティージュ、交響楽団向けに設計されたトスカの3つのシリーズに分かれます。そこに最低音の違い(E♭・D・C・D/C切り替え)が組み合わさって、全部で7機種です。

この記事では、公式の仕様をもとに、最低音・キーの仕組み・想定する奏者の3つで違いを並べていきますね。

目次

ビュッフェ・クランポンのバス・クラリネットは7機種

先に結論

ビュッフェ・クランポン公式の日本向けサイトに載っているB♭バスクラリネットは7機種です(2026年10月時点)。シリーズは1180・プレスティージュ・トスカの3つで、全機種の管体はグレナディラです。

まずは全体を一覧で見てみましょう。型番の「BC」から始まる数字は、公式サイトの製品名にも併記されています。

シリーズモデル名(型番)最低音公式のカテゴリー
11801180(BC1180)E♭エントリー
プレスティージュto low E♭(BC1183)E♭プロフェッショナル
プレスティージュto low C(BC1193)Cプロフェッショナル
プレスティージュto low D/C(BC1183R)DまたはC(延長管使用時)プロフェッショナル
トスカto D(BC1185)Dプロフェッショナル
トスカto low D/C(BC1185R)DまたはC(延長管使用時)プロフェッショナル
トスカto low C(BC1195)Cプロフェッショナル

公式サイトのカタカナ表記は「プレスティージュ」ですが、検索では「プレステージュ」「プレステージ」と書く人も多いですね。どれも同じPrestigeシリーズのことです。

全7機種とも、ピッチの表記は440/442 Hzです。

これは、合奏で基準にするラの音の高さのことです。吹奏楽部やオーケストラでどちらに合わせているかは団体によって違うので、気になる時は先生や指揮者に聞いてみてください。

クランポンのバスクラ7機種を、シリーズと最低音で整理した一覧の図解

クランポンのバスクラはどこで買う?

『公式サイトで買えるの?』と思った方もいますよね。

公式の製品ページには「在庫状況については、各店舗までお電話ください」とあり、公式サイトでの直販ではなく、取扱店の案内になっています。試奏したい時も、取扱店に問い合わせるのが近道です。

最低音・キーの仕組み・奏者の3軸で比べる

先に結論

クランポンのバスクラは「最低音」「キーの仕組み」「想定する奏者」の3軸で並べると違いがはっきりします。1180は学生向けのLow E♭、プレスティージュとトスカはプロ向けで、最低音の選択肢が広がります。

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。シリーズ名だけで選ぶより、3つの軸で見たほうが自分に必要な1本が分かりやすくなります。

比べる軸1180プレスティージュトスカ
最低音E♭E♭/C/D・C切り替えD/C/D・C切り替え
キーの仕組み(公式の記載)18キー、調節可能指かけ2分割ネック、D/C機は低音ダブルD・E♭キー24キー(BC1195・BC1185R)、専用キーデザイン、クリアB♭のレジスターキー
想定する奏者(公式の説明)学生(スチューデント)プロフェッショナル交響楽団用に設計
素材グレナディラグレナディラ(Green LinE仕様も選べる)グレナディラ
最低音・キーの仕組み・想定する奏者の3つの軸で、1180・プレスティージュ・トスカの違いを比べた図解

最低音:E♭・D・Cの3段階

クランポンは、最低音がE♭、D、Cのモデルと、延長管でDとCを切り替えられるモデルをそろえている、と公式ガイドで紹介しています。

Low Dのモデルには、Low E♭をベルではなく管体側の音孔から出せるため、周りの音と音色をそろえやすいという良さがあるそうです(ビュッフェ・クランポン・ジャパンの記事より)。

延長管付きのD/C切り替えモデルは、延長管を外すとLow D、付けるとLow Cまで演奏できます。同社のテスターは、延長管を外した短い状態だけでも、古典派から20世紀までのレパートリーの約90%を演奏できると話しています。

キーの仕組み:レジスターキーの本数が違う

同社の記事によると、以前のバスクラはレジスターキーが1本でした。プレスティージュで2本にして音によって使い分ける仕組みを採用し、上の音域へ移る時の音程と発音を良くしたと紹介されています。

トスカはさらに3本にした「クリアB♭」のシステムで、公式仕様では「オリジナルレジスターキーシステム(クリアB♭)」と書かれています。

高い音域の安定が気になる方は、この違いに注目してみてください。高音の仕組みはバスクラの高音のコツでも紹介しています。

想定する奏者:学生・プロ・交響楽団

1180は「唯一のグレナディラ製スチューデント・バスクラリネット」と公式に説明されています。

プレスティージュは「高度な技術と美意識を体現するプロフェッショナルモデル」、トスカは「交響楽団用に設計されたバスクラリネット」です。

BC1180:学生向けのグレナディラ製バスクラ

先に結論

BC1180は、クランポンのバスクラのエントリーモデルです。グレナディラ材の管体で、最低音はE♭、18キーです。公式の価格は税込1,048,300円(2026年10月時点の公式サイト表示)です。

『木製のバスクラがほしいけど、プロモデルは手が届かない』という方の候補になりやすいのが1180です。

公式サイトの製品ページのURLにも「bc1180」と入っていて、型番で探すとすぐに見つかります。

項目1180(BC1180)の公式仕様
調子・システムB♭、ベームシステム
キー18キー、銀めっきキー
ばねスチール針ばね、ステンレス板ばね
指かけ調節可能指かけ
最低音E♭
パッドレザー
ケース専用ケース

付属品は、マウスピース、リガチャー、キャップ、コルクグリス、スクリュードライバー、オリジナルスワブ、クリーニングクロス、ストラップです。買ってすぐに吹き始められる内容ですね。

1180とヤマハのYCL-221IIで迷ったら

知恵袋では、1180とヤマハのYCL-221IIのどちらを新品で買うか、という相談も見られました。

大きな違いは管体の素材です。1180はグレナディラ、YCL-221IIはABS樹脂で、2026年10月時点の公式価格はYCL-221IIが税込385,000円です。

比べる点クランポン 1180ヤマハ YCL-221II
管体グレナディラABS樹脂
最低音E♭Low E♭
公式の価格(税込)1,048,300円385,000円

木製は割れへの気配りが必要で、樹脂は割れの心配が少ない分、扱いやすいと言えます。ヤマハの3機種の違いはヤマハのバスクラで紹介しています。

プレスティージュとトスカ:プロモデル6機種の違い

先に結論

プロモデルは、プレスティージュ3機種とトスカ3機種です。プレスティージュは2分割ネックのプロモデル、トスカは交響楽団用に設計されたモデルと公式は説明しています。

プレスティージュ:2分割ネックのプロモデル

プレスティージュの3機種

プレスティージュは、Low E♭・Low C・延長管でD/C切り替えの3機種です。どれも2分割ネックで、グレナディラ製と“Green LinE”仕様から選べます(BC1183・BC1193の公式説明)。

プレスティージュは、クランポンのバスクラの中で「ど真ん中のプロモデル」と考えると分かりやすいです。

公式は、BC1183とBC1193について「快適な演奏性を支える2分割ネックを採用」と説明しています。

モデル最低音公式の価格(税込)公式の特徴
to low E♭(BC1183)E♭2,107,600円2分割ネック、ナイロン外装バックパックケース
to low C(BC1193)C2,380,400円低音Cまで、ナイロン外装バックパックケース
to low D/C(BC1183R)DまたはC2,490,400円延長管、接合部補強リング、低音ダブルD・E♭キー、軽量コンパクトバックパックケース

価格は2026年10月時点の公式サイト表示です。最新の価格は公式で確かめてください。

クランポンのプレステージュはどんな人向け?

同社の記事では、プレスティージュは太めの内径を持ち、息をたっぷり使って伸びやかな響きを作りたい奏者に合うと紹介されています。

『吹奏楽でしっかり低音を鳴らしたい』という方は、まずプレスティージュから試奏してみるといいかもしれません。

トスカ:交響楽団用に設計されたバスクラ

トスカの3機種

トスカは、to D・to low D/C・to low Cの3機種です。公式は「交響楽団用に設計されたバスクラリネット」と説明し、24キー、専用キーデザイン、クリアB♭のレジスターキーなどを備えています。

トスカについて、公式は「音色のパレットを広げ、伝統とテクノロジーを絶妙に融合させています」と紹介しています。

モデル最低音公式の価格(税込)
to D(BC1185)D2,447,500円
to low D/C(BC1185R)DまたはC(延長管使用時)2,852,300円
to low C(BC1195)C2,742,300円

BC1195の公式仕様には、24キー、“Tosca”専用キーデザイン、低音ダブルDと低音ダブルE♭、ネックの接合部に特殊合成コルク、専用のHIGHTECH仕様ケースが並んでいます。

トスカのバスクラ特有のお手入れ

トスカの付属品には、コルクグリスに加えて「コルククリーム」が入っています。これはネック接合部の特殊合成コルク専用です。

『いつものコルクグリスでいいや』と使い分けを忘れがちなので、ケースの中で分けて入れておくと安心ですよ。

プレスティージュが合いやすい人
  • 2分割ネックのプロモデルを求めている
  • Low E♭のモデルも選びたい
  • Green LinE仕様も候補に入れたい
トスカが合いやすい人
  • 交響楽団向けの設計に関心がある
  • Low Dから始まるモデルを選びたい
  • クリアB♭のレジスターキーを試したい

この比べ方は優劣ではなく、公式の説明から見た「向き」の違いです。最後は試奏で、自分の息と耳で確かめてみてください。

クランポンのバスクラでよくある相談

先に結論

知恵袋では「BC1180の良いところと気になるところ」「クランポンかヤマハか」「プリヴィレッジとトスカの違い」の相談が目立ちました。どれも、仕様と使う場面を並べると答えに近づけます。

相談1:BC1180の良いところと気になるところは?

良いところは、学生向けでもグレナディラの管体であることです。公式も「唯一のグレナディラ製スチューデント・バスクラリネット」と説明しています。

気になるところとしては、最低音がE♭なので、Low Cが出てくる曲には対応できない点です。吹く曲の最低音を先に確かめておきましょう。

相談2:バスクラを買うならクランポンかヤマハが安心?

『有名な2社なら失敗しないかな』という気持ち、よく分かります。

ただ、どちらのメーカーにも樹脂か木か、Low E♭かLow Cかといった違いがあります。メーカー名より、自分が吹く曲と予算に合う仕様かで選ぶのがおすすめです。

例えばLow Cまで出るモデルで比べると、2026年10月時点の公式価格(税込)は、クランポンのプレスティージュ to low C(BC1193)が2,380,400円、ヤマハのYCL-622IIが1,386,000円です。同じロング管でも価格の幅は大きいんです。

メーカーごとの特徴はバスクラの選び方とメーカー一覧で並べています。

相談3:セルマーのプリヴィレッジとトスカの違いは?

セルマー・パリのプリヴィレッジは、国内代理店の説明では「とても吹きやすく、丸みのある暖かな音」で、Low E♭とLow Cのモデルがあります。トスカは交響楽団用に設計され、最低音がD・C・D/C切り替えの3機種です。

最低音の選び方とレジスターキーの仕組みが違うので、両方を試奏して比べてみてください。セルマーのモデルはセルマーのバスクラで紹介しています。

相談4:長く放置したプレスティージュはまた吹ける?

長い間吹かずにしまっていた楽器は、そのまま吹く前に点検に出すのが安心です。

ビュッフェ・クランポン・ジャパンは、接合部がきつい、音が出づらい、パッドの表面が切れた、キーの雑音が大きい、管体が割れたといった時は、お買い上げ店かサービスセンターに相談するよう案内しています。

同社は割れを防ぐ工夫の一つとして、「定期的に購入店等に調整を依頼する」ことも挙げています。久しぶりに吹くなら、まず点検で状態を確かめてもらうと安心ですね。点検の目安はバスクラのレンタルと修理・調整で紹介しています。

クランポンのバスクラを選ぶ前のチェックリスト

先に結論

クランポンのバスクラを選ぶ時は、吹く曲の最低音、ケースの持ち運び方、予算、試奏できる店の4つを先に決めておくと迷いにくくなります。

選ぶ前に確かめること
  • 吹く曲にLow CやLow Dが出てくるか
  • 延長管で切り替えるモデルが必要か
  • ケースを背負って運ぶことが多いか
  • 新品の公式価格と、自分の予算が合っているか
  • 取扱店で試奏できるか

ケースと持ち運びで比べる

バスクラは大きな楽器なので、毎回の持ち運びも気になりますよね。クランポンはシリーズやモデルによって付属ケースが違います。

モデル付属ケース(公式の記載)
1180(BC1180)“BC1180”専用ケース
プレスティージュ to low E♭・to low Cナイロン外装バックパックケース
プレスティージュ to low D/C専用軽量コンパクトバックパックケース
トスカ to low C“Tosca”専用HIGHTECH仕様ケース

電車やバスで通う人は、背負えるケースかどうかで日々の負担がかなり変わります。ケース選びの考え方はバスクラのケースの選び方でも紹介しています。

試奏で確かめたいこと

『試奏って何を見ればいいのか分からない』という方も多いはずです。短い時間でも、見るところを決めておけば比べやすくなりますよ。

試奏の進め方
  1. いつも使っているマウスピースとリードを持っていく
  2. 低音域・中音域・高音域を同じ曲の一部で吹き比べる
  3. 吹く曲に出てくる一番低い音を出してみる
  4. レジスターキーで上の音域へ移る時の鳴りやすさを比べる
  5. エンドピンを立てた時の構えやすさと重さを確かめる

お店の人には「普段は吹奏楽で、Low Cが出てくる曲もあります」のように、使う場面を一言伝えると、合いそうなモデルを出してもらいやすくなります。

バス・クラリネットの値段をクランポン以外も含めて比べたい時は、バスクラの値段でまとめています。

よくある失敗

中古で「クランポンのロング管」とだけ書かれた楽器を、型番や最低音を確かめずに選んでしまうことです。シリーズと最低音、延長管の有無をお店に確かめてもらいましょう。

中古を選ぶ時の見方は中古のバスクラの選び方で紹介しています。

卒業や買い替えで使わなくなったバスクラは、買取に出して次の奏者に回す方法もあります。

バイセル 楽器買取

使わなくなったバスクラは、出張買取で査定してもらう方法も

重くて大きいバスクラは、持ち運ばずに自宅で査定してもらえる出張買取が便利です。バイセルの管楽器買取は出張・宅配・店頭の3つの方法があり、出張料や査定料などの手数料は無料と案内されています。査定前に軽く汚れを拭き、ケースやマウスピースなどの付属品をそろえておきましょう。

無料バイセルの管楽器買取を見る

買取の可否・条件・金額は公式サイトでご確認ください。

よくある質問

クランポンのバス・クラリネットは何機種ありますか?

公式の日本向けサイトに載っているB♭バスクラリネットは7機種です(2026年10月時点)。1180、プレスティージュ3機種、トスカ3機種です。

クランポンのバスクラの値段はいくらですか?

2026年10月時点の公式サイト表示(税込)で、1180が1,048,300円、プレスティージュが2,107,600円から2,490,400円、トスカが2,447,500円から2,852,300円です。

トスカとプレスティージュの違いは何ですか?

公式の説明では、プレスティージュはプロフェッショナルモデルで2分割ネック、トスカは交響楽団用に設計され、クリアB♭のレジスターキーなどを備えています。最低音の選び方も違います。

BC1180の最低音は何ですか?

E♭です。Low Cまで必要な場合は、プレスティージュかトスカのLow C対応モデルが候補になります。

クランポンのバスクラはどこで買えますか?

公式サイトでは直販ではなく取扱店を案内しています。在庫や試奏は各店舗に問い合わせてください。

まとめ

この記事の要点
  • クランポンのバスクラは、1180・プレスティージュ・トスカの3シリーズ7機種
  • 1180は学生向けのグレナディラ製で、最低音はE♭
  • プレスティージュは2分割ネックのプロモデルで、E♭・C・D/C切り替え
  • トスカは交響楽団用の設計で、D・C・D/C切り替え、クリアB♭のレジスターキー
  • 価格は2026年10月時点の公式表示で確かめ、選ぶ前に試奏する
バスクラドットコム

バスクラドットコム 編集部

バスクラ(バスクラリネット)の仕組みと音域、吹き方と練習、メーカーごとのモデルの違い、リード・マウスピース・スワブなどの付属品とお手入れ、中古での買い方や使わなくなった時の売り方までを整理している情報サイトです。 公式サイト

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