ヤマハのバスクラ|YCL-221・621・622の違いと選び方

ヤマハのバスクラの違いを紹介する記事のアイキャッチ。音楽室に並べて立てたバスクラリネット

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学校の楽器にヤマハのロゴがあったり、マイ楽器を考え始めたりして、『ヤマハのバスクラって何が違うの?』と型番の数字で迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、ヤマハのバスクラは樹脂の221II、木製でLow E♭の621II、木製でLow Cまで出る622IIの3機種です。素材と最低音の2つを押さえれば、違いはすっきり分かります。

この記事では、公式の仕様をもとに3機種を並べ、使う場面ごとの考え方と運指表の探し方まで紹介しますね。

目次

ヤマハのバス・クラリネットは3機種

先に結論

ヤマハ公式サイト(jp.yamaha.com)のクラリネット製品一覧で「バスクラリネット」に載っているのは、YCL-622II、YCL-621II、YCL-221IIの3機種です(2026年10月時点)。違いは主に管体の素材と最低音です。

数字だけ見ると似ていて、どれがどれだか分かりにくいですよね。

ざっくり言うと、221IIが樹脂製のスタンダードモデル、621IIと622IIがグラナディラという木で作られたモデルです。622IIは、さらに低いLow Cまで出せます。

ヤマハのバスクラ3機種を、管体の素材・最低音・想定する場面の3つで並べた図解
モデル管体の素材最低音キイの主な特徴(公式の仕様)
YCL-221IIABS樹脂Low E♭Low E♭キイ、可動式指掛け、キイは洋白ニッケルメッキ
YCL-621IIグラナディラLow E♭替指E♭/A♭キイ、E♭⇔Eレジスター切換え、キイは洋白銀メッキ
YCL-622IIグラナディラLow C621IIの装備に加えLow D・C♯・Cキイ、Low Dレバー

3機種とも調子はB♭で、ネックストラップやペグ(エンドピン)が付いています。付属マウスピースは、221IIと622IIの仕様ではBCL-4Cです。

素材・最低音・場面で比べるヤマハのバスクラ

先に結論

ヤマハのバスクラを比べる時は「管体の素材」「最低音」「想定する場面」の3つを見ます。学校で共用するか、個人で長く使うか、吹く曲にLow Cが要るかで選ぶモデルが変わります。

ここが、ヤマハのバスクラ選びでいちばん大事なところです。3つの軸で順番に見ていきましょう。

管体の素材:樹脂か木か

ヤマハは、YCL-221IIについて「621IIをベースに設計され、ABS樹脂製の管体ながらプロモデルに近い音色」と説明しています。

樹脂の管体は、木製と比べて割れの心配が少ないのが助かるところです。621IIと622IIはグラナディラの管体で、ヤマハは621IIを「力強く重厚な響きと優れた演奏性を高い次元で両立」と紹介しています。

組み立てやすさの工夫も見ておきたい

バスクラは部品が大きく、組み立ての時にキイを曲げてしまわないか心配ですよね。

ヤマハは221IIについて「独自のジョイントメカニズムは組み立てを安全かつ容易に」と説明し、奏者の手の大きさを考えて可動式の指掛けを採用しています。621IIも、新しい形のキイジョイントで組み立て・分解が「極めてスムーズ」と紹介されています。

部活で毎日組み立てる楽器なら、こうした扱いやすさも選ぶ時の手がかりになります。

付属品も見ておきましょう。221IIはネックストラップとペグが付き、付属マウスピースはBCL-4C、ケースはCLC-221IIです。仕様ではケースカバーは「なし」となっているので、持ち運びが多い人は別に用意するかを考えておくと安心です。

最低音:Low E♭かLow Cか

221IIと621IIはLow E♭キイ、622IIは「LowCまで出すことが可能」と公式に書かれています。622IIには、Low D・C♯・CのキイとLow Dレバーが付いています。

『じゃあ、Low Cまで出るほうがいいに決まってる?』と思いますよね。

ビュッフェ・クランポン・ジャパンの記事では、Low C管なら基本的にすべてのレパートリーに対応できる一方、Low E♭までの短い楽器には発音の速さや柔軟性、響きの軽さという良さがあると紹介されています。どちらが上ということではないんです。

吹く曲にLow Cまでの音が出てくるなら、622IIが候補になります。ロング管とショート管の違いはバスクラのロング管とショート管の違いでくわしく紹介しています。

想定する場面:学校か個人か

使う場面考えやすいモデル理由
学校で共用する楽器YCL-221II樹脂の管体で、扱いの心配が少ない
個人で吹奏楽を続けるYCL-621II木製の管体で、Low E♭の曲に対応
Low Cが出てくる曲を吹くYCL-622IILow Cまで出せる

『中学生のうちから木製じゃないとダメ?』と心配になりますよね。ただ、樹脂製でもヤマハは音色の近さを説明しているので、まずは吹く曲と予算で考えて大丈夫です。

ヤマハのバスクラの値段は?公式の希望小売価格

先に結論

2026年10月時点の公式表記では、YCL-221IIが385,000円、YCL-621IIが1,034,000円、YCL-622IIが1,386,000円です(いずれも税込の希望小売価格)。最新の価格はヤマハ公式で確かめてください。

モデル希望小売価格(税込)2025年10月1日の改定
YCL-221II385,000円据え置き
YCL-621II1,034,000円改定前は891,000円
YCL-622II1,386,000円改定前は1,133,000円

ヤマハ管楽器の希望小売価格改定一覧表(2025年10月1日より)によると、621IIと622IIは値上げされ、221は据え置きでした。改定一覧表では品番が「YCL-221」と書かれていますが、公式製品ページは「YCL-221II」で、価格はどちらも同じです。

古い記事の価格をそのまま信じると、予算がずれてしまうことも。実際の販売価格はお店によって違うので、店頭や通販で確かめましょう。

バス・クラリネットの値段をほかのメーカーと比べたい時

ヤマハ以外のメーカーも含めた価格帯は、バスクラの値段でまとめています。

ヤマハのバスクラの運指表はどこにある?

先に結論

ヤマハの「クラリネット 取扱説明書」(E♭・B♭・A・アルト・バス共通)には、アルト/バスクラリネット(YCL-622)用の運指図が載っています。ヤマハのバスクラの運指を知りたい時は、まずこの取扱説明書を見てみてください。

『バスクラの運指ってB♭クラリネットと全部違うの?』と思う方もいますよね。

楽器店の解説では、中音域から高音域は基本的にB♭クラリネットと同じ運指で、低音域にバスクラならではの運指があるとされています。Low E♭とLow Cの楽器でも、少し変わります。

622IIのようにLow Cまで出る楽器では、低い音のキイが増える分、運指表で確かめる場面が多くなります。運指表の見方はバスクラの運指表の見方で紹介しています。

ヤマハのバスクラの運指を調べる時
  • 自分の楽器の最低音(Low E♭かLow C)を確かめる
  • 取扱説明書のアルト/バス用の運指図を見る
  • 低音域の運指を中心に、B♭クラリネットとの違いをメモする
  • 替え指は先生に確かめてから使う
ヤマハのバスクラの運指を、最低音の確認から取扱説明書の運指図、替え指の確認まで順に調べる流れを示した図解

ヤマハのバスクラでよくある相談

先に結論

知恵袋では「ヤマハのロング管を探している」「マイ楽器は木製のロング管でないとダメか」「100万円を切るロング管はヤマハ以外にあるか」という相談が目立ちました。

相談1:ヤマハのロング管(Low C)を探している

ヤマハでLow Cまで出せるのは、3機種のうちYCL-622IIです。中古で探す場合は、型番と最低音をお店に確かめてもらいましょう。

相談2:中学3年でマイ楽器、木製のロング管でないとダメ?

『先輩はみんな木製のロング管だし…』と不安になりますよね。

ただ、学校や団体によって指定がある場合もあれば、ない場合もあります。まずは顧問の先生に「Low Cが要る曲はありますか」「樹脂製でも大丈夫ですか」と聞いてみてください。

相談3:100万円を切るロング管はヤマハ以外にある?

改定後のYCL-622IIは1,386,000円(税込)なので、ヤマハの現行品で100万円を切るロング管はありません。

ほかのメーカーでは、Brasspire Unicorn(ブラスパイア ユニコーン)のBPCLB-40RSがLow C管で、代理店の表示は税込572,000円です。素材や仕様が違うので、試奏して比べるのがおすすめです。

選ぶ時によくある失敗

型番の「II」の有無や世代を見落として、中古の仕様を勘違いすることです。最低音と管体の素材は、お店に実物で確かめてもらいましょう。

中古で探す時の確認点と、買った後のサポート

先に結論

中古でヤマハのバスクラを探す時は、型番と最低音に加えて、タンポやコルクなど消耗品の状態と、お店の保証の範囲を確かめます。

『新品は予算オーバーだから中古で…』と考える方も多いはずです。ただ、中古は1本ずつ状態が違うので、見るところを決めておくと安心ですよ。

中古のヤマハのバスクラを見る時
  • 型番(221II・621II・622IIなど)と最低音を確かめる
  • タンポ・フェルト・コルクの状態を聞く
  • オーバーホール済みかどうかを確かめる
  • キイの曲がりや腐食がないか見る
  • お店の保証期間と、保証の対象になる範囲を聞く

管楽器を扱う楽器店の解説では、状態によってはタンポやコルクの交換などでメンテナンス費用がかかることがあるとされています。くわしくは中古のバスクラの選び方で紹介しています。

買った後に使えるヤマハのサポート

ヤマハには、新品で買った管楽器向けの「安心アフターサポート」があります。対象や条件があるので、購入時に確かめておきましょう。

ヤマハの案内では、2020年9月1日以降に日本国内で新品購入した個人が対象で、ヤマハミュージックメンバーズへの会員登録(無料)が必要です。中古品や学校備品、レンタル品は対象外です。

サポート内容(ヤマハの案内)
ロングランサポートメーカー保証1年+4年、回数無制限、本体購入価格まで
物損保証サポート最長5年、年1回、最大5万円
メンテナンス費用サポート購入から1年、1回限り、点検・調整でデジタルギフト3,000円分

すぐに買うのが難しい時は、ヤマハ公式のレンタルでYCL-221IIを借りる方法もあります。2026年10月時点の公式表記では、中古のロングプランが月11,440円(税込・最短7ヶ月から)です。レンタルの考え方はバスクラのレンタルと修理・調整で紹介しています。

卒業や買い替えで使わなくなったバスクラは、買取に出して次の奏者に回す方法もあります。

バイセル 楽器買取

使わなくなったバスクラは、出張買取で査定してもらう方法も

重くて大きいバスクラは、持ち運ばずに自宅で査定してもらえる出張買取が便利です。バイセルの管楽器買取は出張・宅配・店頭の3つの方法があり、出張料や査定料などの手数料は無料と案内されています。査定前に軽く汚れを拭き、ケースやマウスピースなどの付属品をそろえておきましょう。

無料バイセルの管楽器買取を見る

買取の可否・条件・金額は公式サイトでご確認ください。

よくある質問

ヤマハのバス・クラリネットは何種類ありますか?

ヤマハ公式の製品一覧に載っているのは、YCL-221II、YCL-621II、YCL-622IIの3機種です(2026年10月時点)。

YCL-221IIとYCL-621IIの違いは何ですか?

221IIはABS樹脂の管体、621IIはグラナディラの管体です。どちらも最低音はLow E♭で、221IIは621IIをベースに設計されたとヤマハは説明しています。

ヤマハでLow Cまで出るバスクラはどれですか?

YCL-622IIです。ヤマハは「LowCまで出すことが可能なバスクラリネット」と紹介しています。

ヤマハのバスクラは中古でも買えますか?

中古で出回っていることもあります。型番と最低音、タンポやコルクの状態、お店の保証の範囲を確かめてから選びましょう。

ヤマハのバスクラの運指表はどこで見られますか?

ヤマハの「クラリネット 取扱説明書」に、アルト/バスクラリネット用の運指図が載っています。

まとめ

この記事の要点
  • ヤマハのバスクラは、YCL-221II・621II・622IIの3機種
  • 221IIは樹脂でLow E♭、621IIは木製でLow E♭、622IIは木製でLow C
  • 2026年10月時点の希望小売価格は、税込385,000円・1,034,000円・1,386,000円
  • 運指は、ヤマハのクラリネット取扱説明書のアルト/バス用運指図で確かめる
  • 新品購入なら、ヤマハの安心アフターサポートの条件も見ておく
バスクラドットコム

バスクラドットコム 編集部

バスクラ(バスクラリネット)の仕組みと音域、吹き方と練習、メーカーごとのモデルの違い、リード・マウスピース・スワブなどの付属品とお手入れ、中古での買い方や使わなくなった時の売り方までを整理している情報サイトです。 公式サイト

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