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レジスターキーを押したとたんに音がかすれたり、高い音だけ出なかったりして、『B♭クラリネットなら普通に出るのに』と悩んでいる方も多いはずです。
結論から言うと、バスクラの高音のコツは口を締めるより、下唇を少しゆるめて口の中を広げることです。息はマウスピースにまっすぐ入れて、楽器の状態も一度確かめておきましょう。
この記事では、高音が出る仕組みと、音域ごとに変える息・口・指のポイントを順番に見ていきますね。
バスクラの高音が出ない時、まず押さえたいこと
プロの吹奏楽団の楽団員による解説では、クラリネットの高音域は口にある程度の緊張が要る一方、バスクラは「適度な弛緩」が必要とされています。下唇を少しゆるめ、口の中を意識して広げるのがコツです。
B♭クラリネットから持ち替えた人ほど、高い音で口をギュッと締めてしまいがちなんです。
その締め方は、小さいクラリネットでは役に立っても、太いマウスピースのバスクラでは音を細くしてしまうことも。
『じゃあ、ゆるめればいいの?』と思いますよね。ただ、ゆるめすぎると今度は音が下がったり、狙った音に届かなかったりします。
大事なのは、締める力を少し抜いた分を、息のスピードと口の中の広さで補うことです。
| よくある悩み | 先に疑うところ | 試してみること |
|---|---|---|
| バスクラの高い音が出ない | 口の締めすぎ | 下唇を少しゆるめ、口の中を広げる |
| 高い音がかすれる・細い | 息が楽器に入る角度 | マウスピースに息がまっすぐ入る構えにする |
| ピッチが高い | 締めすぎ・チューニングの位置 | 締めをゆるめ、ネックの抜き具合を見直す |
| 低音が裏返る | くわえ方と息の勢い | くわえる深さと息の量を一定にする |
| ある音だけ急に出ない | 楽器側の不具合 | キイ・タンポ・リードを点検する |
高音はどうやって出る?レジスターキーと倍音の仕組み
バスクラの中音域から上は、レジスターキーを使って上の音域へ切り替えて出しています。仕組みを知ると、「指は合っているのに出ない」理由が見えてきます。
ヤマハの楽器解体全書では、クラリネットは強く吹くとドが高いソ、つまり12度上の音になると説明しています。この性質は管楽器の中でもクラリネットだけなんです。
レジスターキーは、この12度上の音を安定して出すためのキーです。
バスクラのレジスターキーは2本ある
クラリネットのレジスターキーは1本ですが、バスクラは2本持っています(海外の楽器教育資料による)。
ビュッフェ・クランポン・ジャパンの記事では、以前のバスクラはレジスターキーが1本で、プレスティージュで2本にして音によって使い分ける仕組みにしたと紹介されています。今はこの考え方が標準で、トスカは3本です。
ヤマハのYCL-621IIやYCL-622IIの仕様にある「E♭⇔Eレジスター切換え」も、こうした切り替えの仕組みの一つです。
楽器が大きくなるほど、下の音域と上の音域の音程を両方そろえるのは難しい、と同社は説明しています。高音が不安定に感じるのは、あなたの腕だけのせいではないんですよ。
バスクラの倍音ってどういう意味?
『顧問の先生にバスクラの倍音がバンドの命って言われたけど、意味が分からない』という相談もよく見かけます。
音には、鳴っている一番低い音(基音)に、上の音が重なって含まれています。この重なっている音が倍音です。
レジスターキーで12度上へ跳ぶのも、この上に重なる音を取り出しているイメージです。
吹奏楽で「倍音」と言う時は、響きの中身の豊かさを指していることが多いですね。バスクラの深い響きが合奏の土台になるので、「よく響かせて」という意味で使われているはずです。
用語の意味より、「音の芯と広がりを大事に」という指導だと受け取ると練習につなげやすいです。分からない時は、先生に「もっと響かせるという意味ですか」と聞いてみてください。
音域を3つに分けると分かる、変えるべき息・口・指
バスクラの音域を「低音域」「中音域(レジスターキーを使う所)」「高音域」の3つに分けると、どこで何を変えればいいかが整理できます。
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。高音だけを練習するより、低い所から順に感覚をつなげたほうが近道なんです。

| 音域 | 息 | 口 | 指 |
|---|---|---|---|
| 低音域 | 太くゆったり、たっぷり入れる | くわえる深さを一定にし、締めすぎない | 穴とキイを確実に押さえる |
| 中音域(レジスターキー) | 低音域と同じ息のまま切り替える | 形を変えずにキーだけ足す | レジスターキーは軽く押す |
| 高音域 | スピードを少し上げる | 下唇を少しゆるめ、口の中を広げる | 替え指は先生や運指表で確認する |
海外の楽器教育資料では、バスクラの低い音域を暗く柔らかい響き、上の音域を明るく力強い響きと説明しています。音域で音色が変わるのは自然なことなんです。
中音域でつまずく人へ
『レジスターキーを押したFから出ない』という相談は、知恵袋でもよく見られます。
この場合、低音域の息のまま、キーを足すだけで出るかを試してみてください。切り替えの瞬間に口を動かしてしまうと、音がひっくり返りやすくなります。
例えば、低いド(記譜)をロングトーンで鳴らし、音を切らずにレジスターキーだけ押して12度上のソへ移る練習です。
「下の音を鳴らしたまま、親指だけ動かすつもりで」と声をかけると、後輩にも伝わりやすいですよ。
バスクラの最高音はどこまで?
海外の楽器教育資料では、現代のバスクラの音域を実音でB♭1からB5としていますが、両端は作曲家にほとんど使われないと説明しています。最高音を追いかけるより、使う音域を安定させるほうが先です。
同じ解説によると、20世紀まではバスクラは主に低音の役割で、高い音は実音F5までだったそうです。
いちばん上の音域は、細く鋭く、よく通る響きと説明されています。高い音が少し硬く聞こえても、ある程度は楽器の性格なんです。
『楽譜に五線からはみ出た高い音が出てきた』という時は、運指表で替え指を確認しておくと安心です。指使いはバスクラの運指表の見方で、記譜と実音の関係はバスクラの音域と楽譜で紹介しています。
高い音の練習は、唇や息が疲れていない時間に短く区切るのがおすすめです。痛みや違和感がある時は無理をせず、指導者に相談しましょう。
楽器の部品の名前やレジスターキーの位置は、バスクラの部品の名前と組み立て方で確かめられます。
バス・クラリネットの高音のコツを手順で練習する
高い音のコツは、構え・口・息の順に一つずつ確かめることです。一度に全部を変えると、何が効いたのか分からなくなります。
- 構えを確かめる:マウスピースに息がまっすぐ入る角度にする
- 低音域でロングトーンをして、くわえる深さを決める
- レジスターキーで中音域へつなぎ、口の形を変えずに鳴らす
- 下唇を少しゆるめ、口の中を広げて高音域へ上がる
- 出た音をチューナーで見て、ピッチが高すぎないか確認する

構え方で音色は大きく変わる
同じ楽団員の解説では、メーカーによってネックやマウスピースの角度は少しずつ違うものの、どの角度でも息がまっすぐ流れる構えが大切とされています。構える角度で音色は驚くほど変わるそうです。
楽器を体から遠くに構えて、マウスピースにぶら下がるような姿勢は注意が必要です。エンドピンの長さを見直すだけで、高い音が楽になることもあります。
構え方そのものはバスクラの吹き方でくわしく紹介しています。
バスクラのピッチが高い時は
高音で音程が上ずる時は、口を締めすぎていることが多いんです。
また、同じ解説では、チューニングで使う記譜のシ(もしくはド)は、楽器のつくりの関係で音程がとても高くなると説明しています。逆に、ト音記号の第一間のファ、第二線のソ、第二間のラは低くなる傾向があるそうです。
チューナーを見ながら、どの音が高いか・低いかを一度メモしておくと、合奏で慌てずに済みます。
- 高い音で唇を噛みしめていない
- 楽器を温めてからチューニングしている
- ネックの抜き具合を合奏前に確かめた
- 高くなりやすい音を自分でメモしてある
高い音が出ない、低音が裏返る時は楽器も確かめる
吹き方を変えても特定の音だけ出ない時は、楽器側の不具合を疑ってみてください。メーカーの取扱説明書にも、音が出にくい時の確認点がまとめられています。
『こんなに練習しているのに』と落ち込む前に、楽器を見てみるのが近道なこともあります。
J.Michaelを扱うマックコーポレーションのバスクラ取扱説明書には、音が出にくい時の確認点として次のようなものが挙がっています。
- 左手人差し指のキイにある小さな穴を、指でふさげている
- リードが乾きすぎていない、先が欠けていない
- キイが曲がっておらず、タンポがすき間なく閉じている
- 吹いている途中なら、トーンホールに水がたまっていない
- ネックのレジスターキイを握って組み立てていない
ヤマハの取扱説明書でも、音抜けや音程の悪さはタンポの変形による息漏れや管体のヒビが原因のことがあり、お店に修理を頼むよう案内しています。
バスクラの低音が裏返る時
低い音を出したいのに、上の音がひっくり返って出てしまうこともありますよね。
知恵袋でも、低い音域でアタックした時に上の倍音が出てしまう、という相談がありました。
この場合は、くわえ方が深すぎたり、息の入り方が急すぎたりしていないかを見てみてください。タンポのすき間から息が漏れていても、低い音は裏返りやすくなります。
リードを何枚も替えて、口の形を毎日変えてしまうことです。原因が分からなくなるので、まずは1枚のリードと同じ構えで、どの音で崩れるかを確かめましょう。
バスクラの高音でよくある相談
知恵袋で多かった相談は、「ハイベーが出ない」「後輩に高音をどう教えるか」「倍音とは何か」の3つでした。どれも、口の締めすぎと楽器の状態を分けて考えると答えが見えてきます。
相談1:ハイベーもレジスターキーのFも出ない
高いB♭だけでなく、レジスターキーを押したFから出ないという相談です。
この場合、まず中音域の入り口で止まっているので、高音のコツより先に切り替えを確かめるのがおすすめです。低いB♭を鳴らしたままレジスターキーを押してFにつながるか、試してみてください。
それでも出ない時は、レジスターキーやタンポの不具合も考えられます。先生か楽器店に一度見てもらいましょう。
相談2:中学1年の後輩が高音を苦手にしている
B♭クラリネットの先輩が、バスクラの後輩に教えたいという相談です。
B♭クラリネットの感覚で「もっと締めて」と伝えると、かえって出にくくなることも。「少しゆるめて、口の中を広くね」と声をかけてみてください。
「あくびの手前くらいの口の中」と例えると、イメージしやすいようです。
相談3:倍音ってどういう音?
倍音は、鳴っている音に重なって含まれる上の音のことです。顧問の先生が言う「倍音」は、響きの豊かさのことだと受け取っておきましょう。
卒業や買い替えで使わなくなったバスクラは、買取に出して次の奏者に回す方法もあります。
バイセル 楽器買取
使わなくなったバスクラは、出張買取で査定してもらう方法も
重くて大きいバスクラは、持ち運ばずに自宅で査定してもらえる出張買取が便利です。バイセルの管楽器買取は出張・宅配・店頭の3つの方法があり、出張料や査定料などの手数料は無料と案内されています。査定前に軽く汚れを拭き、ケースやマウスピースなどの付属品をそろえておきましょう。
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よくある質問
バスクラの高音のコツを一言で言うと?
口を締めすぎず、下唇を少しゆるめて口の中を広げることです。そのうえで、息がマウスピースにまっすぐ入る構えを作りましょう。
バス・クラリネットの高音が出ないのは楽器のせいですか?
どちらの可能性もあります。吹き方を変えても特定の音だけ出ない時は、キイやタンポ、リードの状態を先生や楽器店に見てもらってください。
バスクラのピッチが高くなるのはなぜですか?
高い音で口を締めすぎていることが多いです。また、記譜のシやドのように楽器のつくりで高くなりやすい音もあるので、チューナーで確かめておきましょう。
バスクラの最高音は何ですか?
海外の楽器教育資料では、現代の楽器の音域を実音でB♭1からB5としています。ただ、両端の音は曲ではほとんど使われません。
まとめ
- バスクラの高音は、締めるより下唇を少しゆるめて口の中を広げる
- 高い音はレジスターキーで12度上の音域へ切り替えて出している
- 低音域・中音域・高音域で、息・口・指の変え方を分けて考える
- ピッチが高い時は締めすぎを疑い、チューナーで音ごとに確かめる
- 特定の音だけ出ない時は、キイ・タンポ・リードを点検する





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