バスクラのマウスピース・リガチャーの選び方|パッチの使い方も

バスクラのマウスピースとリガチャーの選び方を紹介する記事のアイキャッチ。机に置いたマウスピースとネック

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バスクラを吹き始めてしばらくすると、『このマウスピースのままでいいのかな』『先輩みたいに別のマッピに変えたほうがいい?』と気になってきますよね。

結論から言うと、バスクラのマウスピースはまず楽器の付属品で基礎を固め、変える時はリード、リガチャー、マウスピースの順に1つずつ試すのが近道です。パッチは歯が滑る・振動が気になる時に貼る物と考えておきましょう。

この記事では、口元の道具を「マウスピース」「リガチャー」「パッチ・キャップ」の3つに分けて、選び方と試す順番を見ていきますね。

目次

バスクラのマウスピースは何が違う?口元の道具3つで考える

先に結論

バスクラのマウスピースは、B♭クラリネット用よりひと回り以上大きい専用品です。リガチャーやパッチ、スワブもバスクラ用のサイズを選びます。

専門誌『The Clarinet』は、ビュッフェ・クランポンのTosca(トスカ)を実際に測っています。その記事では、バスクラ用マウスピースの高さは9.8cm、内径は2.3cmでした。B♭クラリネット用は高さ8.6cm、内径1.4cmなので、内径はかなり太いんです。

リガチャーの高さも、バスクラが2.8cm、B♭クラリネットが2.4cmでした。見た目は似ていても、部品はそれぞれバスクラ用を選ぶ必要があります。

口元の道具バスクラ(実測・資料)B♭クラリネット
マウスピースの高さ9.8cm8.6cm
マウスピースの内径2.3cm1.4cm
リガチャーの高さ2.8cm2.4cm
マウスピースパッチL(ヤマハ取説)B♭用のサイズ
マウスピース用スワブS(ヤマハ)S(ヤマハ)

テナーサックスのマウスピースは使える?

『テナーサックスと形が似てるし、借りられないかな』と思う方もいるかもしれません。

楽器店のよくある質問では、バスクラにテナーサックスのマウスピースは使えないと説明しています。バスクラはマウスピース側にジョイントコルクがあり、テナーサックスはネック側にコルクがあるので、つなぎ方がそもそも違うんです。

マウスピースより先に、リードの合わせ方を見直したい方はバスクラのリードの選び方もあわせて読んでみてください。

口元の道具は「マウスピース」「リガチャー」「パッチ・キャップ」の3つ

ここが大事なところです。音の悩みをすぐマウスピースのせいにしがちですが、口元の道具は役割がまったく違う3つに分けられます。

バスクラの口元の道具を、マウスピース、リガチャー、パッチとキャップの3つに分け、それぞれの役割を整理した図解
道具役割変えると変わりやすいこと値段の重さ
マウスピース息とリードの振動を受け止める土台吹き心地・息の入り方全体一番大きい
リガチャーリードをマウスピースに固定するリードの締め付け方・反応中くらい
パッチ・キャップ歯の滑り止めと先端の保護歯の安定・傷の付きにくさ小さい

表の「変わりやすいこと」は、それぞれの道具の役割から考えた目安です。どれくらい変わるかは組み合わせや吹き方で違うので、実際に吹いて確かめてみてください。

試す順番は「小さい物から」

『全部いっぺんに替えたら、何が良かったのか分からなくなった』という話はよくあります。1つずつ替えて比べるのが、遠回りに見えて一番の近道なんです。

口元の道具を見直す順番
  1. リードの番手と位置を見直す
  2. パッチを貼って歯の位置を安定させる
  3. リガチャーの締め方や種類を試す
  4. それでも合わない時にマウスピースを試す
  5. 変えた物と感想をメモに残しておく
バスクラの口元の道具を、リード、パッチ、リガチャー、マウスピースの順に見直す流れを示した図解

バスクラのマウスピースのおすすめは?選び方とモデルの違い

先に結論

「どれが一番いいか」は奏者によって変わります。まず付属品で基礎を固め、合う番手のリードが決まってから、メーカーが公表している数値と説明で候補を絞るのがおすすめです。

『おすすめのマウスピースを教えてほしい』という声は多いですよね。ただ、同じマウスピースでも、合う・合わないは人によって変わります。

付属のマウスピースから始める

多くのバスクラには、マウスピースが付属しています。ヤマハのYCL-221IIとYCL-622IIの付属マウスピースはBCL-4Cです。

ビュッフェ・クランポンの1180には、マウスピース・リガチャー・キャップが付属しています。セルマーのプリヴィレッジにも、リガチャーとキャップ付きのセルマー・パリのマウスピースが付いています。

まずは付属品で音を出す感覚をつかんでおきましょう。

マウスピースティップオープニングフェイシングメーカーの説明(要約)
ヤマハ BCL-4C1.70mm31mmスタンダードシリーズのバスクラリネット用
バンドーレン B44184(1/100mm)M多くの演奏家に認められているベストのマウスピース
バンドーレン B45193(1/100mm)MLB44と音質は同様でティップ・オープニングは広め
バンドーレン B40193(1/100mm)MLティップレール幅が広く、コンパクトで芯のある音
バンドーレン B46205(1/100mm)Lパワフル、ジャズ奏者に好まれる
バンドーレン B50215(1/100mm)Lコンパクトな、豊かで深いサウンド
バンドーレン BD5187(1/100mm)MLB♭クラリネットと同じような吹奏感

バンドーレンの説明は国内代理店(野中貿易)のモデルリストから、ヤマハの数値は公式の製品ページから引いています。説明はメーカー側の表現で、編集部が音を比べた結果ではありません。

選ぶ時に見る点

ティップオープニングは、マウスピースの先端とリードのすき間の広さです。この数値によって合うリードの硬さも変わり、バンドーレンの一覧ではモデルごとに推奨のリードの硬さも示されています。

マウスピースを試す前の確認
  • 今のリードの番手と系列をメモしているか
  • 付属品で音が安定して出せているか
  • 試奏する時は同じリードと同じフレーズで比べるか
  • 指導者や先輩に一緒に聴いてもらえるか

値段の目安

公式の価格が分かる例として、ヤマハのBCL-4Cは希望小売価格9,350円(税込)です。2026年10月時点の公式表記なので、最新はヤマハの公式サイトで確かめてみてください。

ほかのモデルの値段は販売店や時期で変わるので、楽器店で確認するのが確実です。楽器全体の値段の目安はバスクラの値段でまとめています。

付属品以外を使う時の注意

J.Michaelを扱うマックコーポレーションの取扱説明書にも注意が書かれています。付属品以外のマウスピースを使う場合、ネックに合わせてコルクの調整が必要になることがあるそうです。

よくある失敗

きついマウスピースを力ずくでネックに押し込むことです。コルクが傷んだりネックのキイを曲げたりする原因になります。入りにくい時は無理をせず、楽器店でコルクを調整してもらいましょう。

マウスピースがゆるい・すぐ抜ける時

反対に、マウスピースがネックにゆるく入って、吹くと『ピッ』と息がもれるような音がする相談もあります。キッチンペーパーなどを巻いてしのぐ方もいますが、すき間が残ると息もれは止まりません。

ヤマハは、ジョイント部のコルクは消耗品で交換の目安は1、2年と説明しています。ゆるさが気になる時は、コルクの交換を楽器店に相談してみてください。

症状考えられること相談先
きつくて入らない付属品以外でコルクが合わない楽器店でコルク調整
ゆるくて抜けそうコルクのへたり楽器店でコルク交換
息がもれる音がするすき間がある楽器店で点検

中学生・初心者がマウスピースを選ぶなら

部活で『そろそろマイマウスピースを』と言われた中学生や、その保護者の方もいますよね。学校の楽器で吹いているなら、まずはその楽器の付属マウスピースと同じ物を基準にするのが安心です。

新しく買う時は、楽器店で同じリードを付けて2〜3本を吹き比べ、指導者に音を聴いてもらうと失敗が減ります。高校で別の楽器に変わっても使えるように、ネックに無理なく入るかも確かめておきましょう。

バスクラのリガチャーの選び方

先に結論

リガチャーはリードをマウスピースに固定する金具です。まずは付属品で締め方に慣れ、合う物を探す時はバスクラリネット用の品番を確かめて選びます。

『リガチャーで本当に音が変わるの?』と半信半疑の方も多いはずです。リガチャーはリードの締め付け方を決める部品なので、メーカーも締め方の工夫を打ち出しています。

メーカーの説明の例

バンドーレンのM|O(エム・オー)リガチャーは、リードを過度に締め付けない設計と、左右均一に締める設計を組み合わせたと国内代理店が説明しています。数回まわすだけで固定できるネジ、リードに2点で当たる形、軽いブラス製が特徴とされています。

バスクラリネット用の品番はLC54で、ブラック・ピューター・シルバー・ピンクゴールドの仕上げがあります。対応するキャップはC54Pです。

見る点確かめること
対応サイズバスクラリネット用と書かれているか
締め方ネジの数や位置、締めやすさ
キャップ対応するキャップがあるか
仕上げ好みと予算に合うか

リガチャーの締め方のコツ

リガチャーを替える前に、今のリガチャーの締め方を見直してみてください。リードの位置がずれたまま締めると、どんなリガチャーでも音が出にくくなります。

ヤマハの取扱説明書は、マウスピースの先端がほんの少し見える位の位置にリードを合わせると説明しています。位置を決めてから、ネジを均等に締めていきましょう。

「リガチャーを替えたら音が変わるって聞いたんですけど」
「まずは今のリガチャーで、リードの位置と締め方をそろえてから比べてみようか」

こんなふうに条件をそろえてから比べないと、違いがリガチャーのせいなのか分からなくなってしまいます。

バスクラのマウスピースパッチとキャップの使い方

先に結論

マウスピースパッチは、マウスピースの上側に貼る歯の滑り止めです。ヤマハの取扱説明書では、バスクラ用はLサイズとされています。

『パッチってバスクラでも貼るべき?』『サイズが分からない』という相談はとても多いです。パッチはなくても吹けますが、歯の位置が安定しない時の助けになります。

マウスピースパッチのサイズ

ヤマハの取扱説明書では、マウスピースパッチはLがバスクラ用と書かれています。バスクラリネットのマウスピースは大きいので、B♭クラリネット用の小さいパッチだと合わないことがあるんです。

パッチの貼り方
  1. マウスピースの上側の汚れと水分を拭き取る
  2. パッチの位置を先端から少し下に合わせる
  3. 端からゆっくり貼って空気を抜く
  4. はがれてきたり汚れたりしたら貼り替える

パッチを貼ると何が変わる?

パッチは歯が当たる場所を覆うので、歯が滑りにくくなり、マウスピースの表面に歯の跡が付くのを防ぐ役割もあります。歯の位置がずれて音が揺れるという悩みがある時は、試してみる価値がありますよ。

一方で、厚みが変わるので、くわえた時の感覚は少し変わります。貼った直後は違和感があっても、数日吹いて慣れるか様子を見てみてください。

キャップは先端を守るために使う

キャップは、リードとマウスピースの先端を守るカバーです。ヤマハは、マウスピースの先端を傷つけないよう注意して扱うよう案内しています。

練習の合間に楽器を置く時は、キャップを付けておくとぶつけた時のダメージを減らせます。吹いた後のマウスピースのお手入れは、スワブ(S)をジョイントコルク側から入れて水分を拭き取るとヤマハは説明しています。

お手入れの流れはバスクラのお手入れで詳しく紹介しています。

マウスピースを替える前に見直したい吹き方と構え方

『マウスピースを替えたら上手くなるかも』と思う気持ちは自然です。ただ、道具を替える前に見直したいのが、構え方とアンブシュアなんです。

ビュッフェ・クランポン・ジャパンは、バスクラにはクラリネットとは違う、楽器やマウスピースに合わせたアンブシュアがあると説明しています。B♭クラリネットと同じ感覚のままだと、マウスピースが合わないように感じることも。

プロの吹奏楽団の解説では、メーカーによってネックやマウスピースの角度は若干違うとしています。そのうえで、どんな角度でもマウスピースに息がまっすぐ流れるように構えることが大切だそうです。

構える角度で音色が驚くほど変わるとも書かれています。

マウスピースを疑う前のチェック
  • 楽器を体から遠くに構えすぎていないか
  • マウスピースにぶら下がるような姿勢になっていないか
  • エンドピンの長さで口の高さを合わせているか
  • リードの位置とリガチャーの締め方がそろっているか

構え方の基本はバスクラの吹き方で紹介しています。ネックやマウスピースのつなぎ方は部品の名前と組み立て方を見てみてください。

マウスピースも付属品として大事に残す

マウスピースを買い足すと、付属のマウスピースは使わなくなりがちですよね。ただ、楽器を手放す時には付属品がそろっているかが見られます。

買取会社のバイセルは、ケースやマウスピースなどの付属品をそろえて出すことを高く売るコツとして案内しています。卒業や買い替えで使わなくなったバスクラは、買取に出して次の奏者に回す方法もあります。

バイセル 楽器買取

使わなくなったバスクラは、出張買取で査定してもらう方法も

重くて大きいバスクラは、持ち運ばずに自宅で査定してもらえる出張買取が便利です。バイセルの管楽器買取は出張・宅配・店頭の3つの方法があり、出張料や査定料などの手数料は無料と案内されています。査定前に軽く汚れを拭き、ケースやマウスピースなどの付属品をそろえておきましょう。

無料バイセルの管楽器買取を見る

買取の可否・条件・金額は公式サイトでご確認ください。

知恵袋でよくある相談:マウスピースとパッチの悩み

Yahoo!知恵袋にも、バスクラのマウスピースについての相談が多く寄せられています。閲覧の多いものから3つ選んで、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:クランポンのマウスピースを買いたい。値段はどのくらい?

バスクラリネット用にクランポンのマウスピースを買う予定で、値段の目安を知りたいという相談です。

ビュッフェ・クランポンのバスクラ用マウスピース単体の価格は、編集部では公式の表記を確認できませんでした。販売店や時期で変わるので、購入を考えている楽器店で確かめてみてください。

比べる材料として、ヤマハのBCL-4Cは希望小売価格9,350円(税込、2026年10月時点の公式表記)です。予算を考える時の一つの目安にしてみてください。

相談2:バスクラ歴半年。初心者でもマウスピースを替えていい?

付属のマウスピースで半年吹いてきて、別のマウスピースを試したくなったという相談です。

替えること自体は問題ありません。ただ、半年の時点では、リードの番手や構え方がまだ固まっていないことも多いですよね。

まずはリードとパッチ、構え方を見直してみて、それでも吹きにくさが残る時に試奏してみてください。試奏は、指導者や先輩に聴いてもらいながら行うと判断しやすいですよ。

相談3:マウスピースパッチは付けるべき?サイズは?

パッチがないと歯がずれて音が揺れる、パッチのサイズが分からないという相談です。

歯がずれて音が揺れるなら、パッチを試す価値は十分あります。サイズは、ヤマハの取扱説明書でバスクラ用とされているLを選んでみてください。

貼る位置がずれていると、かえって歯が落ち着かないこともあります。貼った後は鏡を見ながらくわえて、歯がパッチの上に乗っているか確かめてみてください。

「パッチを貼ったら、くわえる深さが変わった気がします」
「最初はそう感じるよね。数日は同じ練習曲で比べて、慣れるか様子を見てみよう」

それでも揺れが続く時は、構え方やエンドピンの高さも一緒に見直すと原因が見つかりやすいですよ。

よくある質問

バスクラのマウスピースは付属品のままでいいですか?

基礎を固める間は付属品で十分です。リードの番手や構え方が固まってから、吹きにくさが残る時に別のマウスピースを試してみてください。

バスクラのマウスピースの値段はいくらですか?

公式の価格が分かる例では、ヤマハのBCL-4Cが希望小売価格9,350円(税込)です。2026年10月時点の公式表記なので、最新はヤマハの公式サイトで確かめてください。

バスクラのリガチャーのおすすめは?

「この1つ」と決めるより、まず付属品でリードの位置と締め方をそろえるのが先です。替える時は、バンドーレンM|OのLC54のようにバスクラリネット用の品番を確かめて選びます。

マウスピースパッチのサイズは何を選べばいいですか?

ヤマハの取扱説明書では、バスクラ用のマウスピースパッチはLとされています。B♭クラリネット用の小さい物と間違えないようにしましょう。

テナーサックスのマウスピースはバスクラに使えますか?

使えません。楽器店のよくある質問では、ジョイントコルクの位置がバスクラはマウスピース側、テナーサックスはネック側と違うためと説明されています。

まとめ

この記事の要点
  • バスクラのマウスピース・リガチャー・パッチはバスクラ用のサイズを選ぶ
  • 口元の道具はマウスピース、リガチャー、パッチ・キャップの3つに分けて考える
  • 見直す順番はリード、パッチ、リガチャー、マウスピース
  • モデルの違いはメーカーの公表値と説明で見て、最後は試奏で決める
  • パッチはバスクラ用のLで、歯が滑る時に貼る
バスクラドットコム

バスクラドットコム 編集部

バスクラ(バスクラリネット)の仕組みと音域、吹き方と練習、メーカーごとのモデルの違い、リード・マウスピース・スワブなどの付属品とお手入れ、中古での買い方や使わなくなった時の売り方までを整理している情報サイトです。 公式サイト

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