バスクラのエンドピン|長さの合わせ方・種類・立奏の注意

バスクラのエンドピンを紹介する記事のアイキャッチ。床に立てたバスクラリネットのベルとエンドピン

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バスクラ担当になって、『この床に立てる棒、長さはどうやって決めるの?』『立って吹く時はどうするの?』と戸惑っている方も多いはずです。

結論から言うと、バスクラのエンドピンは構えた時にマウスピースが自然に口に来る高さに長さを合わせるのが基本です。先端はゴムで床を守るのか、床に刺すのかで選び、立奏ではストラップと組み合わせて支えます。

この記事では、エンドピンを「長さ」「先端」「立奏」の3つに分けて、合っているかのチェック表まで見ていきますね。

目次

バスクラのエンドピンとは?B♭クラリネットにない部品

先に結論

エンドピンは、バスクラを床で支えるための金属の棒です。B♭クラリネットにはない部品で、高さを調節できるので座奏にも立奏にも使えます。

専門誌『The Clarinet』のバスクラリネット特集では、エンドピンは楽器を支えるための金属の棒で、床に突き立てて使うと説明しています。ヤマハの取扱説明書や仕様表では「ペグ」と書かれていて、呼び方が違うだけで同じ部品です。

ヤマハの取扱説明書では、組み立ての最後にベルにペグを差し込んで床に立てて安定させ、演奏姿勢に合わせて長さを調整する手順になっています。

呼び方使われている場所
エンドピン専門誌・楽器店・アクセサリーの商品名
ペグヤマハの取扱説明書・仕様表など

なぜエンドピンがあるの?

『B♭クラリネットみたいに手で持てばいいのに』と思う方もいますよね。バスクラは重さがあるので、楽器店の説明でも、ストラップやエンドピンを使った演奏が必要になるとされています。

重さの目安はバスクラの重さ・大きさで紹介しています。エンドピンはメーカーの標準品が付いていますが、音や響きが変わることから市販品に替える奏者もいると、同じ特集で紹介されています。

取り外せるエンドピンとケースへのしまい方

エンドピンは取り外して、ケースの決まった場所にしまうタイプが多いです。セルマーのプリヴィレッジは、取り外し可能なエンドピンの先端が球状のゴムになっていると国内輸入元が説明しています。

マックコーポレーションの取扱説明書には、ケースに収める時にペグの代わりに差し込む「スペーサー」という黒い棒も出てきます。『ケースに入っている棒は何?』と思ったら、取扱説明書の部品の一覧を見てみてください。

エンドピンは「長さ」「先端」「立奏」の3つで考える

ここが大事なところです。エンドピンの悩みは、ほとんどが長さ・先端・立奏のどれかに当てはまります。

バスクラのエンドピンを、長さを合わせる、先端(ゴム・とがった先)を選ぶ、立って吹く時の支え方の3つに分けて整理した図解
見ること合っていない時のサイン見直し方
長さ首が前に出る・のけぞる構えた姿勢で長さを合わせ直す
先端床がすべる・床に傷が付くゴムかストッパーを使う
立奏楽器がぐらつく・右手が疲れるストラップを足す、立奏用の長さにする

エンドピンの長さの合わせ方

先に結論

エンドピンの「標準の長さ」をメーカーが示した値は見当たりません。体格と椅子の高さに合わせて、構えた姿勢で決めます。

J.Michaelを扱うマックコーポレーションの取扱説明書を見てみましょう。マウスピースの前歯が当たる位置を、ペグの接地点の真上にすると安定すると説明しています。高さはペグの長さで調整します。

エンドピンの長さを合わせる手順
  1. いつも使う椅子に座り、背筋を伸ばす
  2. エンドピンの固定ネジを緩める
  3. マウスピースが自然に口に届く高さまで楽器を上下させる
  4. 前歯の位置がエンドピンの接地点の真上に来るよう楽器の角度を整える
  5. 固定ネジを締め、楽器がずり落ちないか確かめる
椅子に座ってバスクラリネットを構え、床に立てたエンドピンの長さを合わせている奏者の後ろ姿の写真

「座った時の高さ、これで合ってますか?」
「首を前に出さずにくわえられているね。椅子が変わったらまた合わせ直そうか」

こんなふうに、椅子や場所が変わったら長さも見直すのがコツです。構え方の基本はバスクラの吹き方で紹介しています。

エンドピンの長さが合っているかのチェック
  • 首を前に出したり、のけぞったりせずにくわえられる
  • 楽器を体から遠くに構えすぎていない
  • 右手の親指だけで楽器を持ち上げていない
  • 固定ネジを締めた後、楽器が下がってこない

エンドピンの種類と先端(ゴム・ストッパー)の選び方

先端のゴムととがった先

エンドピンの先は、ゴムが付いている物と、とがった先を床に刺して使う物があります。例えば管楽器専門店のオリジナルの鉄製エンドピンは、とがった側をステージに刺して使い、刺せない場所では付属のペグゴムを使うと説明されています。

ペグゴムを使う時は、刺した時とは響きの効果が違うとも書かれています。床を傷つけたくない場所では、先端のゴムを付けたまま使うのが安心です。

先端のゴムを付けて使う
  • 床を傷つけにくい
  • 学校や練習場所を選ばない
  • すべりにくくなる
とがった先を床に刺す
  • 刺せる床が限られる
  • 会場の許可が必要なことがある
  • 刺した跡が残ることがある

ステージに刺して使いたい時は、会場の床に刺してよいかを先に確かめておきましょう。分からない時は、ゴムやストッパーを使うほうが安心です。

素材と付け替えの例

市販のエンドピンには、素材や先端の形が違う物があります。2026年10月時点の販売店の表示で、いくつか例を挙げてみます。

製品の例素材・特徴(販売店の説明)価格(税込・販売店表示)
ロンディーノ(バスクラリネット用)チタン製・チタン入り真鍮製。エンドピンゴム付き4,950〜14,300円(店により表示が異なる)
管楽器専門店のオリジナル品鉄製・長さ20cm・太さ7mm。とがった側を床に刺す希望小売価格11,110円
匠エンドピン真鍮。先端を円錐形と平面の2種に付け替え可能フルセット24,200〜26,400円(時期により表示が異なる)

楽器店の説明では、エンドピンは振動を床に伝えて響きを増幅させ、響きや吹き心地、音の立ち上がりに効果が出るとされています。どれが合うかは楽器や床でも変わるので、試せる時は楽器店で試してから選んでみてください。

バスクラのエンドピンストッパー

床に直接刺せない場所では、ストッパーという受け台を使う方法もあります。ロンディーノのエンドピンストッパー(真鍮製)は、刺せない床で響きを止めずに伝える用途に加え、床を傷つけたくない場合にも勧められています。

匠エンドピンの補助ストッパーは、少し役割が違います。本体の留めネジを締めても演奏中に楽器が「ずり落ちる」ことがあり、そのリスクを減らすための部品と説明されています。

よくある失敗

エンドピンを管体の中に入れてケースにしまうことです。楽器店のよくある質問では、管体の内側にキズを付ける原因になると説明しています。ケースにはエンドピンを入れる場所があるので、そこにしまいましょう。

立奏でエンドピンを使う時の注意

先に結論

立って吹く時もエンドピンで床に支えるのが基本です。ストラップだけで支えるのは大変なので、エンドピンとストラップを組み合わせます。

『演奏会で立って吹くことになったけど、どうしよう』という相談はよくあります。エンドピンは高さを調節できるので、立奏にも対応できるんです。

楽器店のよくある質問では、立って吹く場合にストラップだけで支えるのは大変で、立奏用のエンドピンも発売されていると説明しています。製品によっては、座奏用と立奏用の2本のペグが付属している例もあります。

支え方座奏立奏
エンドピン椅子の高さに合わせる立った高さに合わせる(立奏用もあり)
ストラップ安定しない時に使う一緒に使う
床ゴムかストッパーで滑り止め足の位置を決めておく

マックコーポレーションの取扱説明書でも、安定しない場合や立奏ではネックストラップを使うよう案内しています。ストラップの種類はバスクラのストラップの選び方で紹介しています。

立奏の前の確認
  • 立った姿勢でエンドピンの長さを合わせ直したか
  • ストラップの長さでマウスピースの高さが決まっているか
  • 床が滑りやすくないか、ゴムやストッパーがあるか
  • 本番と同じ姿勢で何度か通して吹いたか

座奏から立奏に切り替える時

同じ演奏会の中で、座って吹く曲と立って吹く曲がある時もありますよね。そんな時は、切り替えの手順を先に決めておくと本番で慌てません。

座奏から立奏への切り替え
  1. 楽器を両手で支えたまま、エンドピンの固定ネジを緩める
  2. 立った高さまでエンドピンを伸ばす(または立奏用に差し替える)
  3. 固定ネジを締め、ストラップを掛けて長さを整える
  4. マウスピースが口に自然に届くかを確かめてから吹き始める

『本番で長さが決まらなかったらどうしよう』と不安なら、立奏用の長さの位置にテープなどで印を付けておくのも一つの方法です。

演奏の合間の置き方

立奏の合間に楽器を置く場所も決めておきましょう。K&Mのバスクラリネット用スタンドのように、エンドピンをV型のベースで受けるスタンドもあります。

置き方はバスクラのスタンドと置き方でまとめています。

使わなくなったバスクラは

エンドピンの調整をくり返してきた楽器も、卒業や引退で吹かなくなる時が来ますよね。卒業や買い替えで使わなくなったバスクラは、買取に出して次の奏者に回す方法もあります。

バイセル 楽器買取

使わなくなったバスクラは、出張買取で査定してもらう方法も

重くて大きいバスクラは、持ち運ばずに自宅で査定してもらえる出張買取が便利です。バイセルの管楽器買取は出張・宅配・店頭の3つの方法があり、出張料や査定料などの手数料は無料と案内されています。査定前に軽く汚れを拭き、ケースやマウスピースなどの付属品をそろえておきましょう。

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買取の可否・条件・金額は公式サイトでご確認ください。

知恵袋でよくある相談:エンドピンのトラブル

Yahoo!知恵袋にも、バスクラのエンドピンについての相談が寄せられています。閲覧の多いものから3つ選んで、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:エンドピンが曲がってしまった

バスクラのエンドピンが曲がってしまい、どうしたらいいか分からないという相談です。

曲がったエンドピンは、無理に戻そうとせず交換を考えるのが安心です。楽器店のよくある質問では、エンドピンは別途購入でき、太さや長さで種類が違うと説明しているので、楽器の機種名を伝えて合う物を相談してみてください。

相談2:ヤマハのエンドピンのゴムは外せる?

ヤマハのバスクラを使っていて、エンドピンのゴムを外せるか知りたいという相談です。

ヤマハ純正の交換部品として「バスクラリネット エンドピン(ペグ)ゴムキャップ 2個入り」が流通しているので、ゴムキャップは交換できる部品です。ただ、外し方の公式な説明は確認できなかったので、固くて外れない時は楽器店に相談してみてください。

相談3:エンドピンを差す穴の部分が取れてしまった

エンドピンを差し込む部分がベルから外れてしまったという相談です。

エンドピンは楽器の重さを床で支える部品なので、取り付け部が外れたまま吹くと楽器がずり落ちることがあります。自分で直そうとせず、楽器店に修理を相談してみてください。

よくある質問

バスクラのエンドピンの長さはどのくらいが正解ですか?

メーカーが示した標準の長さは見当たりません。構えた時に首を前に出さずにくわえられ、前歯の位置がエンドピンの接地点の真上に来る長さを目安に合わせます。

エンドピンとペグは違う物ですか?

同じ部品です。ヤマハの取扱説明書や仕様表では「ペグ」と書かれています。

エンドピンのゴムはいつ使えばいいですか?

床に刺せない場所や、床を傷つけたくない場所で使います。ゴムを使うと、刺した時とは響きの効果が違うと説明している製品もあります。

エンドピンをなくした時は買えますか?

楽器店のよくある質問では、エンドピンは別途購入でき、太さや長さで種類が違うと説明しています。楽器の機種名を伝えて、合う物を相談してみてください。

バスクラで立奏する時はどうやって支えますか?

エンドピンを立った高さに合わせ、ネックストラップと組み合わせて支えます。ストラップだけで支えるのは大変なので、立奏用のエンドピンが用意されている製品もあります。

まとめ

この記事の要点
  • エンドピン(ペグ)はバスクラを床で支える金属の棒
  • 長さは構えた姿勢で、前歯の位置が接地点の真上に来るよう合わせる
  • 先端はゴム・とがった先・ストッパーを床に合わせて使い分ける
  • 立奏はエンドピンとストラップを組み合わせて支える
  • しまう時は管体の中に入れず、ケースの決まった場所へ
バスクラドットコム

バスクラドットコム 編集部

バスクラ(バスクラリネット)の仕組みと音域、吹き方と練習、メーカーごとのモデルの違い、リード・マウスピース・スワブなどの付属品とお手入れ、中古での買い方や使わなくなった時の売り方までを整理している情報サイトです。 公式サイト

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