バスクラの重さ・大きさ・長さ|持ち運びと置き場所の考え方

バスクラの重さと大きさを紹介する記事のアイキャッチ。床に立てたバスクラリネットと細長いケース

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バスクラ担当になって、『これ、毎日持って帰れる重さなの?』と心配になっている方も多いはずです。

結論から言うと、バスクラの重さはメーカーが公表していません。ただ専門誌の実測では、ロング管の主要4パーツだけで約3.6kgあり、ここにケースの重さが加わります。

この記事では、重さを「本体」「ケースに入れた時」「演奏中」の3つに分けて、持ち運びと置き場所の考え方まで見ていきますね。

目次

バスクラの重さは何キロ?公表値がない中での目安

先に結論

ヤマハやビュッフェ・クランポン、セルマーの製品仕様には本体の重さの公表値が見当たりません。目安になるのは、専門誌『The Clarinet』がビュッフェ・クランポンのTosca(Low C)を実測した値で、ネック・上管・下管・ベルの合計が約3.6kgです。

『平均で何キロくらい?』と聞かれることもありますが、実は平均を出せるほどの公表データがないんです。

機種や素材、Low CかLow E♭かで重さは変わります。なので、ここでは1機種の実測を「一つの目安」として見てください。

パーツバスクラ(Tosca実測)B♭クラリネット(同誌実測)
ネック/バレル209g53g
上管1071g291g
下管1775g364g
ベル590g104g

出典はThe Clarinet ONLINE 52号の特集です。約3.6kgはこの4パーツを足した数字で、マウスピースやエンドピンは入っていません。

一番重いのは下管

表を見ると、下管だけで1775gあります。上管もB♭クラリネットの約3.5倍の重さです。

ネックは金属製なので、木製のバレルの約4倍の重さになっています。持った時に『先っぽが重い』と感じるのは、このためなんです。

組み立てと片付けの時が一番落としやすい

重さを一番意識したいのは、実は演奏中より組み立てと片付けの時です。パーツを片手で持ったまま別のパーツを差し込むので、バランスを崩しやすいんですよね。

ビュッフェ・クランポン・ジャパンは、B♭クラリネットを手で持つ時は下管を持つよう案内しています。上管だけ、バレルだけで持つと抜け落ちて破損の原因になるためです。

バスクラでも、重い下管をしっかり持つ意識は役に立ちます。座ったまま、膝の上やケースの中で組み立てると落とす心配が減りますよ。

「先にネックを付けたほうがいいですか?」
「下管と上管をつないでから、最後にネックとマウスピースを付けると落ち着いてできるよ」

部品ごとの順番はバスクラの部品の名前と組み立て方で詳しく紹介しています。

バスクラの大きさ・長さはどのくらい?

バスクラリネットの大きさは、B♭クラリネットと並べるとよく分かります。楽器店の説明では、管体はB♭クラリネットの2倍以上の長さがあるとされています。

項目バスクラB♭クラリネット
組み立てた時の全長(Tosca実測)113.6cm60.0cm
上管の長さ40.0cm未確認(同誌はバスクラがB♭の約2倍と説明)
下管の長さ64.2cm未確認
ベルの直径13.6cm未確認

全長は資料によって違い、海外の楽器教育資料では約132cmとされています。測り方や機種で差が出るので、バスクラの長さは「約1.1〜1.3m」と幅を持たせて覚えておくと安心です。

ロング管とショート管でも変わる

最低音がLow Cのロング管と、Low E♭のショート管では、管の長さが違います。楽器店の説明では、ショート管は管体が短めで扱いやすいとされています。

J.Michaelも、Low E♭のバスクラはLow Cに比べて重量が軽いと説明しています。2つの違いはロング管とショート管の違いで詳しく紹介しています。

素材による違い

ヤマハ YCL-221II の管体はABS樹脂です。樹脂と木製で重さがどれくらい違うかの公表値は確認できていないので、気になる時は楽器店で実際に持たせてもらうのが確実です。

重さは「本体」「ケース込み」「演奏中」の3つで考える

ここが大事なところです。バスクラの重さといっても、困る場面ごとに見るべき重さが違います。

バスクラの重さを、楽器本体・ケースに入れた時・演奏中に体にかかる重さの3つに分けて整理した図解
場面見るべき重さ困りやすいこと対策の例
楽器本体実測で約3.6kg(Tosca)組み立て中に落としそうになる座って下管から組む
ケースに入れた時本体+ケース単体の重さ通学・移動で肩が疲れるリュック型ケースを選ぶ
演奏中床と首・肩に分かれてかかる長い合奏で首まわりが疲れるエンドピンとストラップの調整

ケースに入れた時の重さ

ケースは本体とは別に重さがあります。バスクラ用セミハードケースの例では、Low E♭用で約3.2kg、Low C用で約4.2kgと表示されています。

つまり、ケースに入れて運ぶ時は本体の重さにこれが加わるんです。『思ったより重い…』と感じるのは自然なことですよ。

「明日、楽器を持って帰っていいですか?」
「いいけど、ケース込みだとけっこう重いから、背負えるベルトを使ってね」

部活で家に持ち帰る日がある場合は、こんなふうに先に運び方を相談しておくと安心です。

演奏中にかかる重さ

演奏中は、楽器の重さをエンドピンで床に逃がし、ストラップで首や肩に分けて支えます。楽器店の説明でも、重量があるのでストラップやエンドピンを使った演奏が必要になるとされています。

ストラップには、首に掛けるネックストラップのほかに、両肩に重さを逃がす幅広のタイプやハーネス型もあります。違いはストラップの選び方で紹介しています。

演奏中の重さを減らす確認
  • エンドピンの長さが体格と椅子の高さに合っているか
  • ストラップの長さでマウスピースの位置が決まっているか
  • 右手の親指だけで楽器を支えようとしていないか
  • 疲れを感じたら無理をせず指導者に相談しているか

持ち運びで困らないための準備

毎日の部活や、楽団の練習場所まで運ぶ時が、一番重さを実感する場面ですよね。

ケースの大きさも確認しておきましょう。同じ専門誌の実測では、Toscaのケースは77cm×23.6cm×20cmで、B♭クラリネットのケース(37.6cm×16cm×9.6cm)と比べるとかなり大きいんです。

ケースの例大きさ重さ
セミハード(Low E♭用)約673×304×228mm約3.2kg
セミハード(Low C用)約813×330×228mm約4.2kg
バスクラとクラリネットのダブルケース縦820×横280×奥行165mm3.8kg(ナイロン製)
リュック型のケースに収めたバスクラを背負って運ぶ後ろ姿の写真
よくある失敗

ケースを買ってから楽器が入らないと気づくことです。上管が長い機種はセミハードケースに収めにくい場合があり、下管の全長が65cmを超えるバスクラは入らないダブルケースもあります。手持ちの機種名を伝えて、対応するか確かめてから選んでみてください。

持ち運びの前にやること
  1. 機種名と最低音(Low E♭かLow Cか)を確認する
  2. ケースの対応機種と重さを見比べる
  3. リュック式・手持ち・ショルダーのどれで運ぶか決める
  4. 移動の時は楽器をケースにしまってから運ぶ

冬の移動は温度差にも気を配る

重さとは別に、移動の時に気をつけたいのが温度と湿度の変化です。バイセルは、クラリネットは急な温度・湿度の変化に弱く、冬の乾燥した日に持ち運ぶだけで管体にヒビが入るリスクがあると案内しています。

寒い日に外から暖かい部屋へ入った時は、すぐにケースを開けて吹き始めず、少し時間を置いてみてください。

ビュッフェ・クランポン・ジャパンは、割れの予防として楽器はケースにしまって移動するよう案内しています。ケース選びはバスクラのケースの選び方も参考にしてみてください。

置き場所とスタンドの考え方

『練習の合間、どこに置けばいいの?』と迷う方も多いはずです。バスクラは長くて重いので、置き方を決めておくと倒す心配が減ります。

スタンドを使う場合も、スタンド自体の大きさを見ておきたいところです。K&Mのバスクラ用スタンドは、質量2.75kg、高さ70cm〜120cm、ベースの直径80cmと表示されています。

折りたたむと12cm×12cm×64.5cmになると表示されているので、使わない時は楽器のケースのそばにまとめておけます。『スタンドまで置く場所がない…』という時は、たたんだ時の長さも見て選んでみてください。

置き場所のチェック
  • 人が通る場所や譜面台の脚のそばを避けているか
  • スタンドのベースを広げられる広さがあるか
  • 床が傾いていたり滑りやすかったりしないか
  • しばらく吹かない時はケースに戻しているか

B♭クラリネットについては、ベルを床や机に直接つけて立てないよう、ビュッフェ・クランポン・ジャパンが案内しています。バスクラの置き方の公式な説明は確認できていないので、スタンドを使うか、ケースに戻すのが安心です。置き方の詳しい話はスタンドと置き方で紹介しています。

使わなくなった時の置き場所も考えておく

卒業や引退で吹かなくなると、大きなケースが部屋の場所を取り続けることもありますよね。

卒業や買い替えで使わなくなったバスクラは、買取に出して次の奏者に回す方法もあります。重いハードケースの楽器は、自宅まで来てもらえる出張買取を勧めている買取会社もあります。

バイセル 楽器買取

使わなくなったバスクラは、出張買取で査定してもらう方法も

重くて大きいバスクラは、持ち運ばずに自宅で査定してもらえる出張買取が便利です。バイセルの管楽器買取は出張・宅配・店頭の3つの方法があり、出張料や査定料などの手数料は無料と案内されています。査定前に軽く汚れを拭き、ケースやマウスピースなどの付属品をそろえておきましょう。

無料バイセルの管楽器買取を見る

買取の可否・条件・金額は公式サイトでご確認ください。

知恵袋でよくある相談:重さと構え方の悩み

Yahoo!知恵袋にも、バスクラの重さや支え方についての相談が寄せられています。閲覧の多いものから3つ選んで、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:エンドピンを取り付ける金具が取れてしまった

子どものバスクラで、エンドピンを留める金具が外れてしまったという相談です。

エンドピンは楽器の重さを床で支える大事な部品です。金具が外れたまま吹くと楽器がずり落ちることもあるので、自分で無理に直さず、楽器店で修理を相談してみてください。

相談2:演奏会で立って吹くことになった

スタンドプレーで、立ったままバスクラを吹くことになったという相談です。

エンドピンは高さを調節できるので、立奏にも対応できます。立った時の高さに合わせてエンドピンとストラップを調整し、本番前に同じ姿勢で何度か通してみると安心ですよ。

相談3:吹奏楽ではLow E♭とLow Cのどちらが多い?

2種類のバスクラがあると知り、どちらを使う団体が多いのか知りたいという相談です。

楽器店の説明では、ロング管は吹奏楽やオーケストラのほとんどの曲に対応できるので人気だとされています。一方でショート管は短めで扱いやすいので、楽譜の最低音と持ち運びのしやすさの両方で考えてみてください。

よくある質問

バスクラの重さは何キロですか?

メーカーの公表値はありません。専門誌がビュッフェ・クランポンのTosca(Low C)を実測した値では、ネック・上管・下管・ベルの合計が約3.6kgです。マウスピースやエンドピンは含みません。

バスクラの重さの平均はありますか?

平均を出せるほどの公表データは確認できていません。機種・素材・最低音で重さが変わるので、実際に持たせてもらって確かめるのが確実です。

バスクラリネットの長さはどのくらいですか?

組み立てた状態の実測で113.6cmの例があり、海外の教育資料では約132cmとされています。測り方や機種で差があるので、約1.1〜1.3mと幅で考えておくと安心です。

Low E♭とLow Cで重さは違いますか?

J.Michaelは、Low E♭のバスクラはLow Cに比べて重量が軽いと説明しています。ただ、機種ごとの重さの公表値は確認できていないので、実際に持ち比べてみるのが確実です。

ケースに入れるとどのくらい重くなりますか?

セミハードケースの例では、ケース単体でLow E♭用が約3.2kg、Low C用が約4.2kgです。これに楽器本体の重さが加わります。

まとめ

この記事の要点
  • バスクラの重さはメーカーが公表しておらず、Tosca実測で主要4パーツ約3.6kg
  • 全長は約1.1〜1.3mと幅があり、B♭クラリネットの2倍以上の長さ
  • 重さは本体・ケース込み・演奏中の3つに分けて考える
  • ケースは対応機種と重さを確かめてから選ぶ
  • 置く時はスタンドかケースを使い、通り道を避ける
バスクラドットコム

バスクラドットコム 編集部

バスクラ(バスクラリネット)の仕組みと音域、吹き方と練習、メーカーごとのモデルの違い、リード・マウスピース・スワブなどの付属品とお手入れ、中古での買い方や使わなくなった時の売り方までを整理している情報サイトです。 公式サイト

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